自然栽培米と一般の慣行栽培米との違いとは?

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矢印自然栽培米と一般の慣行栽培米との違いとは?

私たち日本人には欠かせない主食、お米。

縄文時代後期から栽培が始まり、現代まで私たちの食生活を支える重要な土台となっています。

初夏に田植えをし、夏の間に水量を調節したり雑草を抜いたりして手入れをし、秋に収穫をする方法は大昔も今も変わらない栽培方法ですが、一つだけ異なる点があります。

それは、農薬や肥料を使うという点です。

現在、私たちが食べているお米は、農薬や肥料が使われていることがほとんどです。

戦後にガラッと変わってしまったお米の栽培方法ですが、
最近、無農薬や無肥料栽培の自然栽培に注目されてきました。

この記事を読むことで自然栽培米水田と一般栽培水田の違い。
自然栽培米とは、どのようなお米を示すのかを理解できるようになるでしょう。

【目次】

1. 自然栽培米とは!?
2. 自然栽培米と慣行栽培米の田んぼの比較
3. 自然栽培米と慣行栽培米の味の比較

自然栽培米とは!?

一般的に稲作では、農薬や肥料を使います。

農薬は、病原菌や虫による食害を一時的に防いだり、
肥料は、作物に栄養を多く与えることで効率良く収穫ができるという利点があります。

戦後に急速に広がった農薬と肥料により
戦後の食糧不足の解決に貢献し、農家さんの負担も軽減されたのです。

そのため、戦後より
農薬と肥料が使用される栽培が慣行栽培と呼ばれるようになり
私たちが普段食べているお米となったのです。

対して自然栽培は、農薬や肥料を使いません。
この自然栽培の考えが日本で生まれたのは、今から約90年前の1930年頃です。

提唱したのは、主に思想家の岡田茂吉氏(1882‐1955)と農業家の福岡正信氏(1913‐2008)です。

両氏が唱え実践したのが、農薬や化学肥料を否定し、
極めて自然に近い状態で作物を育てる農法です。

現代では、無農薬・無施肥によるりんごの栽培に成功した木村秋則氏によっても、より広く知られるようになりました。木村氏の活躍を描いた映画「奇跡のリンゴ」が世界中で話題を呼んだことはまだ記憶に新しく、感動した人も多いことでしょう。

自然栽培米と有機栽培米を同一と考える方もおられますが、
有機栽培米は、一部の天然由来の農薬、有機肥料の使用が認められています。
そのため、自然栽培米とは異なります。

自然栽培米とは、
農薬不使用、肥料不使用のお米を示します。

自然栽培米と慣行栽培米の田んぼの比較

自然栽培で育てるお米は、
慣行栽培(一般的な栽培方法で、農薬や化学肥料を使用する栽培方法)と、どのような違いがあるのでしょうか。

それは、田んぼを見ると一目瞭然です。
まずは田植え前の苗です。

慣行栽培米の苗は、はっきりとした緑色(濃い緑色の時もある)できれいに生え揃っていますが、自然栽培の苗は、緑色が薄く、慣行栽培に比べて苗の茎が若干細いのが特徴です。

これは、苗の土に肥料が含まれていないためです。
もちろん、苗管理の上手な熟練の自然栽培米農家は、しっかりした茎の苗を作ることができます。

田んぼの比較
左側:自然栽培米水田 右側:慣行栽培米水田

次に田植え後の様子です。慣行栽培は苗が密集し、遠くから見ると田んぼ全体が青々としています。
それに比べて自然栽培は、緑が薄く、疎植(苗と苗の間隔が開いていること)です。

また、左側の水田では、水が溜まっている所には苗が見当たりません。
これは、ジャンボタニシが、苗を食べた痕です。
したがって、自然栽培では田植え後に補植する作業も必要なのです。


左側:自然栽培米水田 右側:慣行栽培米水田

そして、収穫前の田んぼの様子にも顕著に違いが現れます。
緑色の違いだけでなく、右側の慣行栽培米水田では稲が倒れているのが分かるでしょうか?

慣行栽培に比べ、自然栽培米の稲は力強くピンと立っているのです。
これは、肥料を使わないために、稲自らが土中の養分を吸おうと根を伸ばし広げた結果、
風雨にも倒れない生命力の強い稲に成長したからなのです。

籾をとれば、同じ米粒に見えるかもしれません。
しかし生育の過程は、全くと言っていいほど異なるのです。

自然栽培米と慣行栽培米の味の比較

味の違い

生育環境により田んぼに違いが現れますが、味はどうでしょうか。

慣行栽培で使う肥料には、主に窒素が含まれているものがあります。
窒素はタンパク質の元となる元素でもあるため作物の生育には欠かせないものですが、
量やタイミングを見極めて施肥しないと味に悪影響を及ぼしてしまいます。

タンパク質の含有量はお米の食味を左右し
過分なタンパク質は、お米の甘みと粘りが減ってしまいます。

自然栽培のお米は窒素分が少ないため、体に負担なく、すっきりとした味わいになり食が進みます。
さらにタンパク質の値も低いため食味も良くなり、体に優しいお米ができるのです。

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