HOME > ■人間の心が土壌だとしたら・・・|自然栽培の教え■
前回の”自然界に見られる和の心”に続き、
日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を対象に行った
「自分はダメな人間だと思う事があるか」の
アンケート結果を別の視点で見てお伝えしたいと思います。
この調査は、
国立青少年教育振興機構が、アメリカ、中国、韓国の研究機関と協力をして
7761人の高校生から回答を得た結果をまとめたものです。
自分はダメな人間だと思う事がある
「とてもそう思う」+「まあそう思う」 の割合
日本:72.5%
中国:56.4%
アメリカ:45.1%
韓国:35.2%
72.5%の日本人高校生が自分をダメだと思っている。
ということが分かった。
他国と比べて、
自己肯定感が低いことがこのアンケート結果で分かった。
前回の”自然界に見られる和の心”では、
この結果に見らる一つの側面として
日本人は
自分という認識が弱いのかもしれないとお伝えしました。
アメリカや韓国と比較して
日本人は、自分、自分と自己主張していない。
自分もあるけど全体を見ている。
私達の中に自分がある。という感覚です。
そのため
戦後に急速に発達した
個人、企業主義の西洋文化の競争社会が
日本人には合っていなく、歪が出ているのではないかと思います。
日本人の根本には、和の心があり、
これからは、
競争もいいけれど、
自分の発展と共に周りの人の発展も一緒に作り出す事が大事になってくるでしょう。
これを、共創とも言われますね。
競争と共創。
読まれ方は異なりますが、思想が全く違う。
見えない力はこのような言葉遊びを楽しんでいるのかもしれない。
お互いに相手を大切にし、
協力し合う関係にある和の心
これが、今後の日本の発展の
キーワードとなるだろうとお伝えしました。
日本人に合った和の心を意識して
心を育んでいくとどうなっていくのだろうか?
私は自然は先生だと思っており
多くを教えてくれると思っています。
自分の心を土壌だとしましょう。
・競争社会の心
競争社会の心は、
自分だけが、ここを占有すると競争して、
都合の悪い人や企業を駆逐する為にガン張る。
それが自分たちが生き残るために必要なんだと言い聞かせる。
土壌でいうと
農薬を使って、不都合な菌を殺す状態ですね。
同時に良い菌も死んでしまう。
一時的な肥料(快楽)で作物を摂ろう(心を保とうとする)とするけど、
土壌に生命の息吹がなく、冷たく、硬い土壌(心)になってくる。
・和の心
和の心とは、調和の心でもあり
多種多様な人を尊重して、バランスを保っている状態です。
土壌でいうと
多種多様な微生物が調和を保ってバランスを保っている状態です。
多様な微生物が共存する土壌には
生命の息吹があり、土壌は、温かく、柔らかい状態です。
さて、
二種類の土壌があります。
1) 冷たく、硬い土壌
2) 温かく、柔らかい土壌
この二種類の土壌に種を撒きました。
どちらが芽生える可能性が高いでしょうか?
この種とは、
自分の未知なる可能性です。
自分は、これを挑戦したいと心に志を持つ。
それは、まだ成長して形にはなっていないけど
この志は、小さな種として心に生まれるわけです。
冷たく、硬い土壌では、
志の種を撒いても、どうせ生えないやと思うか
強烈にガンバって土地を耕し続け
自分モチベーションを上げ続けないと芽生えないかもしれません。
一方
温かく、柔らかい土壌では
スムーズに自然の摂理に従って芽生えてくるでしょう。
和の心が、
自己肯定感を養い、
自分の志を芽生えさせ成就するために必要なのだと
自然界も教えてくれているように感じます。
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