自然界から学ぶ本当の安定とは?|自然栽培の教え

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矢印自然界から学ぶ本当の安定とは?

以前何かの番組で
脳科学者の中野信子氏が日本人の脳の特徴に関して
お話をしていました。

日本人の脳からみる
日本人の3つ特徴は
1.心配性が多い
2.正確性を重視
3.失敗を嫌う

なるほどその通りかもしれません。

心配性の人の割合を見ると
アフリカ 28%
アメリカ 44%
東アジア 70%
なんと日本は80%

正確性を重視する面に関しては
日本の鉄道をみれば、世界も驚く正確性を発揮しています。

日本人は、
心配性で失敗を嫌うために
予測能力が高く
事前に最大限の努力をして
準備をしっかりとする民族
といえるそうですね。

心配性な日本人は
安定した状態を作り出そうとします。

私達はすでに安定した状態を作り出している?

日本人の80%は不安を感じているようですが
私達の生活は不安定なのでしょうか?

現代の人間社会において
不安なく安定した状態とは、どのような状態なのでしょうか?

・健康な体を維持している
・住む場所、食べる物が確保されている
・生活する分の充分なお金を維持し続けれる 等

私達日本人に、心配性という特性があるため
準備をしっかりとして
安定状態を維持しようとします。

心配事が出てきても
さらに準備や努力でさらに良い状態を維持しようとする。

準備をするならば、
多くの方がすでに安定状態です。

自分の生活が
安定状態と感じていなくとも
住む場所、食べる物があれば、
もしかして
実は安定状態なのかもしれません。

ただ、まだ
日本人の特性で
将来を考え、不安に思っているだけかもしれません。

私達は
準備し、努力をしますが
一体何を準備し、何を努力するのか?
どのような心構えが必要なのか?

心配自体は、マイナスの波動です。
しかし、
単なる無意味な心配でなく、
解決するために改善した時に
プラスの波動に昇華されます。

学び、気付き
これは、人間にとっては喜び(プラスの波動)
なのです。

本当の安定状態を考えた時に
自然界の安定状態が参考になるかもしれません。

自然界から学ぶ安定状態とは

私が森林関係の仕事をしているときに
荒れ果てたスギ・ヒノキの人工林と
適度な明るさと多様な植物で織りなす天然林を見比べた時
自然界の安定状態を感じました。

自然界の全体を見渡せる
生態系ピラミッドは、みなさんご存知だと思います。

このピラミッドの形状が安定していると
自然界も安定しているわけです。

ここで最も大事な役割を担うのが
まずは、人間です。

つまり、
この仕組みを知るという事です。

・自然界から学ぶ安定状態のキーワード

1) 目に見えないことこそ大事
2) 生物多様性
3) 認め合う(自分も相手も)
4) 変化

1)目に見えないことこそ大事

この生態系ピラミッドの最も大事な土台
ここに私達は目を向ける必要があります。

そこは、地上でなく、地下
目に見えない場所なのです。

地下部の目に見えない土壌動物や土壌微生物等の分解者です。

多くの事に共通する真理
「大事なことは目に見えない」

人間界でいうと
心・命の部分かもしれませんね。

自分や周りの人の心や命を大事にすることかもしれません。

2) 生物多様性

土壌にも多種多様な微生物がいますが
植物も一年草、多年草、低木、中木、高木と多様に分かれ
地下部の根の張りも異なり、
地上部の枝葉には、虫や鳥、小動物の棲家となり
一種の生物群が占有しないように
均衡を保ちなら全体的に安定状態を保っています。

多種多様な生物がいること
これが安定状態のキーポイントなのです。

人間界でいうと
多種多様な人の存在ということになります。

3) 認め合う(自分も他人も)

自然界において
成長の競争はあっても比較はしていません。

例えば、裸地状態の土地に
コケ類が入ってきます。

4~5年もすれば一年草が入ってきます。

もちろん植物間で
”一年草の俺の方が、コケよりも大きいし優秀だ”なんて思いませんよね。

ただ
その役割を全うしているだけです。

裸地には、
急に一年草は生えることができず
強い光や乾燥に強いコケ類が生育できます。

コケ類が徐々に土壌を作ることで
一年草が育てれる土壌を作っていくわけです。

そして、
この一年草が多年草へと移り変わっていきます。

それぞれが
役割があり、必要という事ですね。

人間界においても
それぞれの人に興味が湧くことが異なるように
私達は、全く異なった役割を持って生まれてきています。

自然界を見た時に
それぞれの動植物が何かしらの役割があるように
人間にも各個人何かしらの役割があります。

それは、どちらが優秀かと比較するのは意味がなく
自分の役割を全うすることに全力を注ぐ方が良いですね。

自分の役割が何か分からないという方もいるかもしれませんが
とりあえず
今、目の前の事に全力を注ぐことから始めると良いと思います。

4) 変化

先程、
裸地からコケ類が入り込み一年草が育ってくるとお話ししました。

自然の植生変化と呼びますが
裸地 ⇒ コケ・地衣類 ⇒ 一年草 ⇒ 多年草 ⇒ 陽樹 ⇒ 陰樹
と最終的に森へと変化していきます。
陰樹まではその期間200年以上と言われています。

その変化はゆっくりのように見えますが
最終的には、
何もなかった裸地から
物質も命も豊かな森へと変化
をします。

人間においても
コケ類の自分
一年草の自分
多年草の自分と
変化をしていくと
物質も関わる命も豊かになってきます。

自然界は、自然と豊かになる法則を見せてくれています。

そのためには
変化が必要なのですね。

まとめ

私達が安定状態を求める時の
自然が教えてくれる心構えとして

「目に見えない部分の心や命を大事にし
自分と自分以外の存在を認め、
人それぞれには役割があると尊重する。
物質的にも精神的にも豊かな安定状態を作るためには
変化することが重要となる」

変化は安定でないように感じますが
安定状態を作るためには
常にその場に応じて変化することなのです。

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