旭系のお米|自然栽培米(旭×亀の尾)

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矢印旭系のお米|自然栽培米(旭×亀の尾)

日本のお米のルーツは
西日本の【旭】、東日本の【亀の尾】と言われています。

我々は熊本ですので
旭を植えても良いのでしょうが、現在ではほとんど栽培されていません。

1956年(昭和31年)にコシヒカリが誕生し
1970年代頃からコシヒカリ系の甘味・粘りを重視したお米が広がってきました。

現在、流通しているお米のほとんどが
コシヒカリの遺伝が入っているお米です。

私達は、
昔の日本人が一日4-5合の穀物を食べていた食生活を考えた時に
あっさり系のお米こそが、
本来、私達が日本人が食べるお米ではないかと考えました。

熊本県球磨郡湯前町の自然農法生産者と農業環境健康研究所が連携して
日本の在来種である【旭】と【亀の尾】をベースとして
7年間かけて育成したお米が届けれるようになりました。

旭×亀の尾

【目次】

1.旭の特性

2.亀の尾の特性

3.自然栽培米【旭×亀の尾】

3.見直される昔の旭系品種のお米

旭の特性

【旭】も【亀の尾】も明治の農家が在来種から選抜した品種です。

旭は、【日の出】という品種から選抜したお米ですが、
1908年(明治41年)に京都府で山本新次郎氏が【日の出】を栽培していた際に
特異な2穂を発見し、
京都府農業試験場で1911年(明治44年)【旭】(=京都旭)と命名しました。
1915年(大正4年)に京都府農業試験場が旭から旭1号を純系淘汰選抜し、
1920年(大正9年)に奨励品種としたとあります。

大正時代に西日本で広く栽培されていたのは「神力」でしたが
大正14年頃から神力は急速に減り、旭が主要品種となりました。

1926年(昭和初期)から1955年(昭和30年)までは関西地域を中心に
市場評価も高かく、作付面積も広かったようです。

一時は、旭の純系分離系統を含め、
全国で約23万ヘクタールも栽培されていたようです。
(現在のコシヒカリの栽培面積が約55万ヘクタールほど)

しかし、
1960年(昭和35年)頃から大幅に作付量が減っていきました。

大幅に減った理由は、
旭は、晩生品種ですので10月が収穫時期であり、
自然災害を受けるリスクもあり、新米の時期が他よりも遅かったためです。
また
背が高いために倒伏しやすく、いもち病等の病害虫に弱く育てにくく
コンバインで収穫する際に籾の脱粒が多いという欠点もありました。

亀の尾の特性

1893年の明治時代に山形県の篤農家・阿部亀治によって育成された品種。

1925年(大正14年)には東北地方を中心に19万ヘクタール作付されて
当時を代表する品種だったようです。

冷害に強い品種で飯米だけでなく酒米・寿司米としても利用され
高い評価を得ていた優れた品種でした。

戦後、優良な品種が生まれてくる中
亀の尾は、食味や冷害には評価がありましたが
害虫に弱く、稲丈が高いため倒れやすく、脱粒しやすい欠点が目立ちだし
1970年代には、亀の尾自体は栽培されることが無くなりました。

コシヒカリも先祖をたどれば、
旭と同様にこの亀の尾に辿り着く、日本を代表する昔の品種です。

自然栽培米【旭×亀の尾】

1970年代以降、ほとんど栽培されることのなくなった
旭と亀の尾ですが、現代の栽培方法では、倒伏しやすくなるためだと考えます。

湯前での旭×亀の尾” width=
写真:湯前自然農法生産者と農業環境健康研究所、中井弘和農学博士(静岡大学名誉教授)指導のもと育種試験の様子

熊本県の湯前において
7年間の育種試験をしてきましたが
最初の4年間は倒伏して収穫量は非常に少なったのです。

肥料を使用しない自然栽培で育てる事により
徐々に田んぼから肥料分が抜けてきて
5年目にとうとう倒伏しない稲が育ちました。

この【旭×亀の尾】を育てるには
明治時代の米農家さん達がしていたような
栽培方法に近づける必要があるかもしれません。

見直される昔の旭系品種のお米

現在、私達が食べているお米は、
戦後に品種改良を続け開発したお米が主流となっています。

戦後にコシヒカリをはじめ、甘味や粘りを追求するお米が主流となりましたが
江戸時代や明治初期の人が食べていた
あっさりとサラッとしたお米が見直されてきました。

江戸時代の人たちは強靭な体力の持ち主でしたが
当時の食事は
お米を主食とし、発酵食品、旬の野菜類でした。

お米は一日4-5合食べていたと言われ
当時日本人が食べていたお米に健康の秘訣があるように思います。

あっさり系の旭系品種として、
現在、熊本県球磨郡湯前町において
昔の品種の【旭】と【亀の尾】を掛けあわせて
農薬も肥料も使用しない自然栽培米を育てています。

旭,亀の尾の系譜図” width=

旭と亀の尾を掛け合わせて
昔のお米をベースとした旭系品種のお米をお届けしたと思います。

昔の日本人が食べてきた
あっさり系の旭系品種をベースにしたお米を楽しんで頂けたらと思います。

旭×亀の尾” width=

農薬や肥料を一切使用しない 自然栽培米(旭×亀の尾)はこちら



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