自然栽培米、有機栽培米、慣行栽培米の違いとは?

自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
日本には栽培方法によって、慣行栽培米、有機栽培米、自然栽培米等があり、それぞれどのような違いがあるのかよく分からないという方もおられると思います。
現代農業では、農薬と肥料は必須だと言われますが
農薬と肥料の有無で大きく
慣行栽培米、有機栽培米、自然栽培米の3つに分かれます。
今回はそれぞれの違いに関して
お伝えいたしますのでお米を選ぶ際のご参考にして頂ければと思います。
農薬・肥料の有無で違いを見る

慣行栽培、有機栽培、自然栽培の違いは、農薬と肥料の使用有無によって分けられます。
慣行栽培とは

慣行栽培米とは農薬と肥料を使用する栽培のことを言います。
一般的な栽培方法で約99.3%は農薬と肥料を使用する慣行栽培と言われています。
慣行とは、” 慣れ親しんで行われている “という意味ですが、実際に農薬と肥料が一般的に普及し使用し始められたのは1950年代の戦後からです。
戦後の食糧危機の際に農産物の増産に寄与した一面もあるでしょう。またスーパーや外食産業で比較的安価なお米を食べれるのは慣行栽培をしてくれている米農家さんがいるためです。
有機栽培(有機農業)とは

有機栽培米とは、有機JAS認証されたお米のことを言います。
有機栽培米とは
化学的に合成された肥料や農薬、遺伝子組換え技術を原則として使用せずに育てられたお米です。
有機栽培の取組面積の割合は、全農地の約0.7%の普及率(2022年時点)と言われています。
有機栽培では農薬は一切使用しないイメージですが
天然由来の農薬は使用が許可されているものもあります。
下記は有機農業で使用できる農薬
参照:有機農産物の日本農林規格で使用が認められている農薬
また、肥料に関しても化学肥料は使用できませんが
有機肥料は動物性もしくは植物性のどちらも使用できます。
昨今、動物性の家畜ふん堆肥を多量に使用した場合、地下水汚染や農産物への窒素分の残留が懸念されていることもありますので、実際にどのように育てられているか、気になる方は確認する必要があります。
慣行栽培(化学的な農薬・肥料使用可能)から有機栽培への変更により、環境に与える負荷は軽減されるでしょう。また土作りを意識される有機栽培農家さんの存在により持続可能な農業が期待できます。
番外:特別栽培とは
スーパーなどで「特別栽培」の表記を見ることもありますので説明しておきます。
「特別」という表記には良いイメージがありますが
特別栽培とは、その地域で一般的に行われている慣行栽培レベルと比較して
・化学合成農薬の使用回数
・化学肥料の窒素成分量
をそれぞれ5割以下に減らした栽培ことです。
それぞれの地域の慣行栽培レベルの5割以下が基準のため地域によって農薬と肥料の程度が変わります。
自然栽培とは

自然栽培米は、一年を通して農薬や肥料を使用せずに育てたお米です。
栽培期間中の殺菌剤、殺虫剤、除草剤はもちろん、冬場の田んぼ、育苗時の育苗土とどの段階においても農薬や肥料を一切使用しません。
農薬・肥料の影響の面では最も安心ですが
第三者機関の認証制度があるわけではなく、農家さんの自己申告となります。
そのため、実際に現場を回って確認しに行く必要もございます。
自然栽培米は収穫量が一般の慣行栽培の6割程度となります。
収穫量が減る面や除草剤を使用しないため、草の対応などで手間がかかり取り組む人がまだ少数なのが現状です。
まとめ:自然栽培米、有機栽培米、慣行栽培米の違い
今回は、農薬と肥料の使用の有無によって分けられる
自然栽培米、有機栽培米、慣行栽培米の違いに関して共有いたしました。

大きく分けて
慣行栽培米:農薬・肥料を使用
有機栽培米:化学的な農薬・肥料を不使用
自然栽培米:農薬・肥料を不使用
農薬や肥料の影響を考えてお米を選ぶならば
慣行栽培米→有機栽培米→自然栽培米
の選択の順番になると思います。
しかし
慣行栽培米でも有機栽培米でも
土壌の状態を見て、持続的な栽培を目指し良いお米を作られる方もいます。
それぞれのお米は値段や質も異なりますので、今回の内容をご自身に合ったお米を選ぶ際の知識として頂ければ幸いです。





















































