お米に糸がひく??お米の保存方法|ノシメマダラメイガの幼虫

更新日:2022年8月21日 公開日:2021年5月10日

米の中のノシメマダラメイガ幼虫

こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

お米は保管状態により、虫が発生します。
特に温かくなる5月下旬以降は注意が必要となります。

お米に発生する代表的な虫といえば、一つは「コクゾウムシ」。象みたいな鼻という見た目で有名ですね。

そしてもう一つ代表的な虫が「ノシメマダラメイガ」の幼虫ですね。

ノシメマダラメイガの幼虫

ノシメマダラメイガは、お米のヌカや胚芽の部分に卵を産み、生まれた幼虫はヌカを食べて成長します。乳白色のイモムシ状の虫です。

一般にはスーパーには精米したお米が並んでいるので見かけることはない幼虫です。

玄米保存で温度が高くなってきた時に発生する虫です。

稲の生育中にも卵を産み付けるといわれており、発生を防ぐことが非常に難しいと言われています。

成虫は蛾になるのですが、食害するのは、この幼虫の時期のみです。

ノシメマダラメイガの糸

白い糸を出して蛹になるので、この白い糸が米どおしの粒をくっつけてしまいます。

本来なら、梅雨時期の高温多湿時に発生する虫なのですが、近年、冬場においても暖房をつけて湿気を高くした部屋では発生することがあるようです。

ノシメマダラメイガの幼虫を気付かずに放っておくと幼虫→蛹→成虫となります。

参考にノシメマダラメイガの蛹と成虫の写真を載せます。見つけたら早い段階で駆除をされて下さい。

ノシメマダラメイガの蛹

ノシメマダラメイガの蛹です。7日間くらいこの蛹の時期を過ごし成虫となります。

ノシメマダラメイガの成虫

成虫になると飛来するためにまたお米に卵を産み付けるので見つけ次第、早い段階で駆除をされて下さい。

夏場にお米を常温で保存してしまい、ノシメマダラメイガの幼虫の発生に気が付かないこともございますが、この成虫の飛来で気が付くことがございます。

まずは成虫を駆除して、その後、ノシメマダラメイガが発生したと思われるお米袋や米櫃を確認して下さい。

ノシメマダラメイガの幼虫が発生したら

ノシメマダラメイガの幼虫の掃除

ノシメマダラメイガの幼虫が発生したら掃除しかありません。

お米が糸状に連なっていることに気付いた時には、発生している可能性があるので一旦お米を何かに移し変えると良いでしょう。

米櫃を使用されていると底の隙間に入り込んでいることがあるので、米櫃を洗い、天日で干しておくことをすすめます。

お米は、よく洗うと幼虫は浮いてきますので、幼虫を取り除いて、お米は食べることができます。

お米の保存方法

お米保存

25度を超えてくると虫の発生率が高くなります。

お米の保存に関して覚えておくとよいキーワードは

①低温 (13度前後)
②低湿 (70%前後)
③密封

お米農家では、上記の環境下でお米を保管しております。

冬の間でも、暖かい部屋に保管するよりは、上の条件になるべくあてはまるところに保管しておくと良いでしょう。

どうしても部屋の温度が高くなる場合は、上の写真のようにお米をペットボトルや容器に入れて、冷蔵庫に保存しましょう(野菜室は、湿度が高めに設定されているものもあるので冷蔵庫で良いです)。

お米を美味しく食べるためにもお米の保存方法を参考にされて下さい。

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