言葉には、なぜ葉という文字を使うのか?

葉

私は、自然栽培米を普及していますが、自然栽培米農家さんの特徴の一つとして、「言葉」を非常に大事にしています。

今回は、「言葉」について考えたいと思います。

普段から当たり前のように使っている「言葉」という漢字。しかしなぜ【葉】の文字が入っているのでしょうか?

葉っぱを言葉の比喩に使ったとして有名なのが、平安時代に紀貫之(きのつらゆき)が執筆したと言われている「古今和歌集仮名序」です。

原文の始まりは「やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける」

現代語訳すると「和歌(大和歌)は、人の心を種として、葉っぱのように生い茂っている言の葉である」。

そして原文の序文には、下記のようなことが書かれています。

「人は見たり聞いたりして思ったことを言葉として表現している。花の間で鳴いている鶯(うぐいす)や水に住んでいる蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、それぞれ歌を詠んでいる。力を入れずに天地を動かし、目に見えない死者の霊の心にも訴えかけ、男女の仲をなごませ、猛々しい武士の心も慰めるのは歌である。」

言葉の力が綴られていますね。

美しい心から美しい和歌が生まれ、美しい和歌は国を安泰にする力があると言われていました。

自然界の葉を見てみると

樹と人間私は、植物を人間に例えて考える事がよくあります。なぜなら、そうすると道理が良く見えてくるからです。

例えば、一本の木を見てみましょう。

根っこは、その人の考え方や心、目に見えない部分。幹は、体やその人の器。枝葉は、外部への行動と交流です。

今回取り上げている「葉」は、交流を表しています。

自然界での葉の役割は、水分(蒸散)や気体(光合成、呼吸)の出し入れですね。つまり、外界と接して交流している場所です。

人間でいうなら、人と接する際の行いや言葉ということになります。

言葉には目に見えない力がある

井田の活動

植物が光合成で二酸化炭素を吸って酸素を世の中に供給しているように、私たち人間も言葉を通して目に見えない何かを世の中に供給しています。

言葉は、私たちが外の世界と交流する重要な手段なのです。

自分は、どんな世界を創りたいのだろうか?どんな世界を次の子供たちに残したいのだろうか?

それぞれの人の心から出てきた言葉を、世の中に与えていく。

そう考えると、言葉によって世界を創っているのと同じです。

自分が、どのような言葉を普段話しているのか?どのような言葉を世の中に与えているのか?意識されると良いかもしれませんね。

新しく芽生えた葉は徐々に枯れ、また次の年には、新緑の若い葉が芽生える。木は年々成長してゆきます。

私たちの言葉も、その時々に合った言葉を世の中に発していくことで、木と同じように自然と成長していくのだと思います。

「言葉によって世界を創っている。」

何気なく日々使っている言葉には大きな力があります。

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