土と根の張りの違い|自然栽培米の現場

平田自然栽培米稲の水

こんにちは、自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

一般に米農家さんは、田植え後の稲の分げつ数や地上部の生育状況を見て稲の良し悪しを判断します。

これは、目に見える結果として表れているので当然です。

自然栽培米農家さんは、稲の生育状況が結果ならば、原因は土にあると考えています。
地上部の目に見える部分も大事ですが、実は、地下部の目に見えない土の部分を最重要視しています。

さて、今回は自然栽培米農家さんの田んぼの土は、一般の慣行栽培米の田んぼの土とどう違うのかをお伝えしたいと思います。

土の違いを見る

自然栽培米と慣行栽培米の土の比較

一般の慣行栽培米水田の土と自然栽培米水田の土の違いを見てみましょう。

まずは、農薬や化学肥料を使用している慣行栽培米の土です。

一般の慣行栽培米水田の土

慣行栽培米水田の土

まず前提として、今回の土はあくまでも慣行栽培米水田の土としてサンプルで取らせてもらったものであり、全ての慣行栽培農家さんの田んぼの土が同じというわけではありません。
土作りにこだわられてる慣行栽培米農家さんもおられるのはお伝えしておきます。

あくまでも比較サンプルですが
私がこれまでに見てきた多くの土を総じて言えば、慣行栽培の土は硬くなる傾向にあります。

柔らかい土を作るためには、有機物の供給と、それを分解する微生物層の働きが必要となります。

しかし農薬を使用しているため、土壌中の微生物量が少なくなり、土は硬くなる傾向にあると考えられます。

自然栽培米水田の土

自然栽培米水田の土

自然栽培米水田の土は、総じて柔らかくなる傾向にあります。

良い土の条件とは、「温かい、柔らかい、水はけ・水持ちの良い土」です。
良い土を作るには、有機物と土壌微生物が豊かに存在することが条件となります。

自然栽培米の田んぼでは、農薬を使用しないために有機物と土壌微生物が豊かなために柔らかい土ができる傾向にあります。

根の張りの違いを見る

自然栽培米の根の比較

上の写真は、自然栽培米水田と慣行栽培米水田の稲の根の張り方の違いです。

慣行栽培米の稲では太い根が多いのに対し、自然栽培米の稲は細い根が多く、根量も多いのが分かります。細い根の方が土から栄養素を吸収する力が強いです。

自然栽培米では肥料を施していないため、稲は自ら細い根を張り巡らせ、土から栄養素を吸い、逞しく育っているのです。

また根の張る量が多く、広いので台風の時も倒伏しにくい傾向にあります。

根量が多いほど土壌微生物の働きも活発となります。上記の写真では、根量だけでなく、土質の違いも感じて頂けると思います。

まとめ|土と根の張りの違い

今回は、自然栽培米水田と慣行栽培米水田における土と根の張りの違いをご紹介しました。

稲の生育の良し悪しは、つい地上部の見た目で判断しがちです。
しかし自然栽培米農家さんは、稲の健全な生育のために、まず土の状態を良くすることに焦点を当てています。

良い土作りのためには、適度な有機物と土壌微生物の働きが不可欠です。
そのために農薬を使用しないのです。時間はかかりますが、重要なのです。

農薬不使用は、まだ世の中では少数派かもしれません。
しかし、土の有機物と土壌微生物達こそが農産物生産を支えているという事実が世の中に広がっていけばと願っています。

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