春草と有機物量の違い|自然栽培米の現場

こんにちは、自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
春草が生えてくる4月に、自然栽培米農家さんから
「自然栽培歴1年目と6年目の田んぼが隣り合っているので、春草の量の比較ができますよ」と連絡がありました。
急いで現場に向かってみると、面白いぐらいに自然栽培歴1年目と6年目の田んぼでは春草の生え方に違いがありました。
自然栽培とは、無農薬・無肥料の栽培方法ですが、田んぼはどのように変化してくるのでしょうか。
今回は自然栽培歴1年目と6年目の春の田んぼでは、どれくらい春草の生え方が違うのかご覧頂ければと思います。
自然栽培歴1年目の田んぼの春草

自然栽培歴1年目の田んぼは、これから自然栽培を始めるので前年度は農薬を使用していた田んぼです。
農薬を使用し続けた田んぼの春草は少ない傾向にあるのですね。
これまでの除草剤の影響も考えられるでしょう。
春草が少ないということは、田んぼに供給される有機物も少なくなります。
そのために土がどんどん硬くなる傾向にあります。
自然栽培歴6年目の田んぼの春草

自然栽培歴6年目となると、田んぼの春草の量が全く違いますね。
これだけ春草が生えているため、多くの有機物を田んぼに供給することができ、土がどんどんと良くなる傾向になります。
また、有機物量が多いために生物量が多くなります。
地上部の昆虫などの生物量が違うだけでなく、地下部の土壌生物や土壌微生物も多くなります。
農薬不使用にすると生物多様性の環境を作り出していくのですね。
地上部&地下部と有機物量が全く違う

自然栽培米農家さんは、無農薬・無肥料の自然栽培を続けることで、徐々に田んぼの春草が増えてくると言います。
春草を鋤き込むことで地力が増し、土がどんどんと良くなっていきます。
地上部では、この春草の有機物の違いが容易に観察されますが、地下部の有機物はどうなのでしょうか?
自然栽培歴1年目と6年目の田んぼの稲株を引き抜いて、違いを見てみました。

自然栽培歴1年目の田んぼの稲株の根っこはすぐに切れてしまいましたが、自然栽培歴6年目の田んぼの稲株は引き抜くのに力が必要でした。
自然栽培歴6年目の稲株は広く根を張っており、土と絡まって塊となるのですね。
自然栽培歴によって
全く地下部の有機物量も違うのを感じていただけると思います。
自然栽培歴による
春草と土の違い
まとめ 春草と有機物量の違い
今回は自然栽培歴1年目と6年目の春草の生え方と有機物量の違いを見ていただきました。
一般に農業において、「草=敵」と見なしている方が多いかもしれません。
そのため、除草剤は一般的となり、有機物量と生物量が少ない田畑となります。こうなると土が硬く劣化して、農産物生産に多くの労力が必要となります。
自然栽培米農家さんが動画でもお話しされていましたが、気温が高くなる時期に、自然界において土の表面が露出しているところは本来、不自然なのです。
自然栽培をすると、人為的な肥料を使用しないので収量減となり、外見の良くない農産物が含まれます。
しかし、田畑の土が良くなり、生物の住処が増え、生物層が豊かになります。この生物達が農薬を使用しなくて良い環境を作ってくれます。
自然栽培の田畑に入ると心地良さを感じることができます。
それは緑が茂って心地良いだけでなく、生物たちの息吹を感じられるからかもしれません。
























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