人間と植物の呼吸|自然の教え
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田です。
植物には、光合成という働きがあり有名ですよね。
大気中の二酸化炭素を吸い、酸素を出す活動です。
二酸化炭素 + 水 ⇒ デンプン + 酸素
葉緑体の中で太陽光のエネルギーを受けて、この反応をするわけです。
同時に、植物も人間と同じように呼吸をします。
デンプン + 酸素 ⇒ 二酸化炭素 + 水 +エネルギー
呼吸は、人間と同じように、デンプン、糖だけでなく、脂質やアミノ酸などを利用して活動するエネルギーを得るわけです。
植物も人間も呼吸は独自のDNA(ミトコンドリアDNA=mtDNA)を持つ細胞小器官であるミトコンドリアで行われています。
光合成と呼吸は、逆の働きがあります。
植物の呼吸
植物体の呼吸を見てみると、乾燥ストレスを受けた時、呼吸は低下しています。
乾燥ストレスを受けた時、植物体内では糖を蓄積されることが分かっています。総光合成産量が低くても、同時に葉の成長が抑制されて呼吸も低下し、葉の中で相対的に光合成産物の量が高まっているのです。
これにより葉を守っているんですね。
低温ストレスでも光合成及び呼吸活性は減少するようです。
光合成産量より呼吸量が上回るのは、二酸化炭素濃度が低い時と高温時の時。
高温時には、植物の代謝が盛んになると同時に呼吸は盛んになり、光合成も活発になりますが、呼吸の方がより高温で活発となります。
暑い日に人間が、はぁはぁと汗をかいているイメージですね。
呼吸は、植物が蓄えていた栄養分を消費することになるので、結果として栄養失調となります。
人間の呼吸
植物は移動できないために、人間より環境ストレスを受けています。呼吸量も環境により変化させて対応しているのですね。
植物は、高温になり過ぎると呼吸量が大きくなり、栄養失調状態となります。
人間の場合はどうでしょうか?
私達は、無意識に生体を維持しています。
免疫システムもそうですが、心臓の動きも無意識ですね。
呼吸も無意識にしていますが、呼吸の動きは意識的にコントロールができます。
植物の呼吸量は温度が高くなると増えてきて、ある一定温度を超え呼吸量が多くなりすぎると、生体の危機となります。
私達は温度が高くなってくると、呼吸がはぁ、はぁと速くなってきますが、涼しい所に移動できるので避けることができますね。
でも、精神的にストレスを受けた時はどうでしょうか?精神的ストレスを受けた時も呼吸が速くなりませんか?
私も大きなストレスを受けているときに、ふっと、自分の呼吸が速くて乱れているのに気付いたこともあります。
私達がコントロールできる呼吸は、意識的に整えることが可能です。
呼吸が速くなっているときに、あえてゆっくりと大きく深く呼吸をしてみると良いですね。
自分の呼吸が速く乱れているときは、自分の呼吸が自分以外の要因に奪われているのかもしれません。人に呼吸を奪われているのか。不安に呼吸を奪われているのか。
自分の呼吸を取り戻しましょう。
植物が呼吸が速くなり生命の危機に至ってしまうように、私達も呼吸が速くなることに危機感を持っていた方が良いかもしれません。
自分の呼吸ペースを他の人に奪われないように、意識して自分の呼吸をしましょう。
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