雑草対策の方法│自然栽培米の現場

水田除草

こんにちは、自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

米農家さんが悩まされる大きな問題の一つが雑草対策です。
※自然栽培米農家さんは、本来は雑草と呼ばす「草」と呼びますが、ここではイメージしやすいように雑草と記載します。

雑草対策が遅れてしまうとお米の収量は大きく減少し、同時に農家さんの収入も減少するため、自然栽培を続けれるかどうかにも影響します。

一般の慣行栽培では除草剤を散布して終わりですが、自然栽培米農家さんは除草剤を使用しません。

今回は、自然栽培米農家さんがどのように雑草対策をしているのかをご覧いただけたらと思います。

自然栽培米作りでの雑草対策

自然栽培米作りでは除草剤を使用しないため、いくつかの方法で対応をしています。

ジャンボタニシ

ジャンボタニシ

1980年代に食用として輸入され、その後、廃棄されたジャンボタニシが野生化し、関東以南に広がりました。

植えたばかりの苗を食害するため、農業被害の観点から有害動物として指定されています。

自然栽培米農家さんは薬剤を使用できないので、当初は困っていました。

しかし、よく観察すると、田植えをして1ヶ月後には、逆に田んぼに生えてくる草を食べてくれることに気づき、ジャンボタニシに雑草対策をしてもらっています。

田植え直後の1ヶ月間は苗を食べられ被害を受けることもありますが、その後は他の草を食べてくれるので、諸刃の剣ですが共生する形を取っているのが現状です。

チェーン除草

チェーン除草

チェーン除草をされる農家さんはあまり多くありません。

パイプにチェーンを取り付けて引っ張って歩き、表層の生えたばかりの雑草をチェーンで絡めとる方法です。

植えた苗も絡めとられるのではと思うかもしれませんが、苗が活着した後にチェーン除草をするので、苗は残ったままとなります。

ただ、面積が広いと非常に時間と労力がかかるために小面積栽培向けの対策です。

中耕除草機

手押しの中耕除草機写真:手押しの中耕除草機

中耕除草機には手押し式と動力式(エンジンやモーター)があります。

手押し式は押し歩くので大変ですが、動力式は中程度の田んぼでも対応できます。

動力式中耕除草機写真:動力式の中耕除草機

米農家さんに除草時間を伺うと、大まかに1反(10a)当たり比較すると、除草剤を使用すれば1時間/反(ヘリコプター散布ならばもっと短い)、中耕除草機なら1日/反かかると言います。

動力式中耕除草機はまだ省力化できますが、押して歩く必要があるため労力はかかります。

機械除草機(乗用型)

機械除草

栽培面積が広い米農家さんになると、乗用型の機械除草機を使用しています。

田んぼにより草の生え方が異なるため一概には言えませんが
田植え後1ヶ月間の間に、同じ田んぼに2〜3回ほど除草機を入れて雑草対策をしています。

手除草

手除草&補植

最終的には手で除草される農家さんが多数おられます。

田植え後1ヶ月間は特に人を雇って除草してもらうという方もいます。

多くの時間と手間が最もかかりますが、人が歩くことで水田のガス抜きにもなり、稲に良い影響があるとも言われています。

まとめ 雑草対策|自然栽培米の現場

稲作において、収量減少に直結する雑草は非常に大きな問題の一つです。

除草剤を使えば散布作業のみですが
無農薬である自然栽培では主に下記で対応しております。

・ジャンボタニシ
・チェーン除草
・中耕除草機(手押し式&動力式)
・機械除草(乗用型)
・手除草

除草剤散布ならば短時間で終わる作業ですが
自然栽培米農家さんは、雑草には時間と労力をかけて対策をしています。

ここは自然栽培を普及する上でも大きな課題となる部分です。

それぞれの地域に適した雑草対策の方法がありますので、自然栽培米農家さんは常に最善の方法を模索しながらお米を作っています。

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