自然栽培米農家から学ぶ心の保ち方|球磨川氾濫後の復興|大柿長幸
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラススタイルの井田敦之です。
私は、自分が感銘を受ける自然栽培米農家さんのお米のみをお届けしております。
もちろん無農薬・無肥料に挑戦する姿勢自体が素敵なのですが、なにより心の持ち方・考え方に感銘を受けているのです。
今回は、熊本県人吉市の大柿長幸さんに心の保ち方に関して伺いました。
2020年7月に大柿さんの人吉地域は、記録的な豪雨に見舞われ、球磨川の堤防が決壊し水位4mの大氾濫の被害を受けました。この土地を離れる人もいる中、大柿さんは被害を受けた家を改装し、今なおこの人吉の地で自然栽培で農業を続けています。
通常なら絶望や無気力になる状況の中、被災から復興まで大柿さんはどのように心を保ってきたのかを聞かせて頂きました。
目次
水位4mもの浸水被害に遭った大柿さんの家屋と田んぼ
2020年7月4日、過去最大級の水害が熊本県南部を襲いました。
熊本県南部を流れる球磨川が豪雨により大氾濫を起こし、人吉市の自然栽培米農家、大柿さんの家屋も水深4メートルもの濁流に飲み込まれ、甚大な被害を受けました。
水が引いたあと自分がこれまで長年住んできた家屋を見て唖然としたと言います。
大柿家は370年以上の歴史があるので、まずは先祖代々守ってきた家を何とかしないとと思ったようです。
しかし、そのような中、大柿さんの田んぼの稲は、奇跡的に生き残っていました。
右側の田んぼが大柿さんの自然栽培米の稲
私は、大柿さんの家に到着するまでの町や田畑の光景を見て、大柿さんの田んぼはもうダメだろなと思っていましたが、稲が残っているのを目の当たりにして”こんな状況で生き残れたのか・・・”と感動をしました。
まるで大柿さんの想いに応えるように、流されることなく力強く根を張っていたのです。
稲が残ったことは大柿さんにとって希望であり、この後収穫を迎えるまで稲と共に奮闘をしました。
被災後大柿さんは、どのようにして立ち直ったのか
被災後、私は大柿さんの家屋の片づけを手伝いに伺いました。
その時の大柿さんはパワフルで明るく振舞っていたのですね。
常識で考えると、明るく振舞うことが難しい状況です。
被災後は家の中は瓦礫や泥で溢れ、見るに堪えない状態となりましたが、「先祖代々引き継いできた家や土地をまずは綺麗にしたい」と思い、落ち込む暇なく掃除をしていたといいます。
大柿さんは仰いました。
「人生はなるようにしかならない。起こること全てに意味がある」と。
上記の言葉はどこかで一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし被災した大柿さんが自分に対して持ち続けた言葉となると深みがありますね。
人の温かい心と絆に氣付く
私がお伺いしたかった事の一つ
被災前後での大柿さんの心の変化について
一番の変化は「感謝の念が強くなった」と言います。
大柿さんの地区には、多くの復興ボランティアの方が駆け付けました。
大柿さんはボランティアの方達の温かさに感謝し、非常に勇気づけられたそうです。
そして感謝の気持ちは強くなり、人の温かい心や絆の深さに氣付いたといいます。
現在、新型コロナの蔓延報道により、人と接することに恐れを感じさせ、「人」と「人」が分断している世の中になってきています。
しかし本来の人同士の関係は、大柿さんが教えてくれた温かい心や絆にあるのだと思います。
自然栽培米農家に学ぶ心の保ち方
最後に:自然栽培米農家の被災後の心の保ち方とは
私たちの人生では、思い通りにいかない事が多々起こります。その度に悩みや苦しみが生じます。
いっそのこと人生を思い通りにする意図を捨てれば良いのですが、それは人生の達人です。
今回は、全く思いもしなかった水害を受けた大柿さんに心の保ち方を伺いました。
大柿さんの言葉で最も印象的だったのは
「人生はなるようにしかならない。起こること全てに意味がある」
私は、上記の言葉はこのように聞こえるのです。
「人生は思い通りにいかないが、全てうまくいっている」
なかなか自分が渦中にいる時はそのようなに考えることは難しいですが、大柿さんが、起こった事を受け止め、目の前のする事に集中して、どんどん復興していく姿を見て大柿さんから学ぶ事がたくさんあるなと思いました。
今日もお読みいただきありがとうございます!
自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田からお伝えさせて頂きました。
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