お米に糸がひく??お米の保存方法|ノシメマダラメイガの幼虫
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
お米は保管状態により、虫が発生します。
特に温かくなる5月下旬以降は注意が必要となります。
お米に発生する代表的な虫といえば、一つは「コクゾウムシ」。見た目が象のように長い鼻を持ち有名ですね。
そしてもう一つ代表的な虫が「ノシメマダラメイガ」の幼虫ですね。
ノシメマダラメイガは、お米のヌカや胚芽の部分に卵を産み、生まれた幼虫はヌカを食べて成長します。乳白色のイモムシ状の虫です。
一般にスーパーには精米したお米が並んでいるので見かけることはない幼虫です。
玄米保存で温度が高くなってきた時に発生する虫です。
稲の生育中にも卵を産み付けるといわれており、発生を防ぐことが非常に難しいと言われています。
成虫は蛾になるのですが、食害するのは、この幼虫の時期のみです。
白い糸を出して蛹になるので、この白い糸が米どおしの粒をくっつけてしまいます。
本来なら、梅雨時期の高温多湿時に発生する虫なのですが、近年、冬場においても暖房をつけて湿気を高くした部屋では発生することがあるようです。
ノシメマダラメイガの幼虫を気付かずに放っておくと幼虫→蛹→成虫となります。
参考にノシメマダラメイガの蛹と成虫の写真を載せます。見つけたら早い段階で駆除をされて下さい。
ノシメマダラメイガの蛹です。7日間くらいこの蛹の時期を過ごし成虫となります。
成虫になると飛来するためにまたお米に卵を産み付けるので見つけ次第、早い段階で駆除をされて下さい。
夏場にお米を常温で保存してしまい、ノシメマダラメイガの幼虫の発生に気が付かないこともございますが、この成虫の飛来で気が付くことがございます。
まずは成虫を駆除して、その後、ノシメマダラメイガが発生したと思われるお米袋や米櫃を確認して下さい。
ノシメマダラメイガの幼虫が発生した場合の対処
ノシメマダラメイガの幼虫が発生したら掃除しかありません。
お米が糸状に連なっていることに気付いた時には、発生している可能性があるので一旦お米を他の容器に移し変えると良いでしょう。その際に目につく幼虫は取り除かれて下さい。
米櫃を使用されていると底の隙間に入り込んでいることがあるので、米櫃を洗い、天日で干しておくことをすすめます。
ノシメマダラメイガの幼虫が発生したお米に関しては、一部、表皮の糠部分は食べられている状態ですが、お米自体は問題なく食べることはできます。
お米を炊く際の洗米時によく洗うと幼虫は浮いてきますので、幼虫を取り除かれて下さい。
お米の保存方法
25度を超えてくると虫の発生率が高くなります。
お米の保存に関して覚えておくとよいキーワードは
①低温 (13度前後)
②低湿 (70%前後)
③密封
お米農家では、上記の環境下でお米を保管しております。
冬の間でも、暖かい部屋で保管するより、上の条件になるべくあてはまるところに保管しておくと良いでしょう。
どうしても部屋の温度が高くなる場合は、上の写真のようにお米をペットボトルや容器に入れて、冷蔵庫に保存しましょう(野菜室は、湿度が高めに設定されているものもあるので冷蔵庫で良いです)。
お米を美味しく食べるためにも上記のお米の保存方法を参考にされて下さい。
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