夏場も美味しい自然栽培米を届ける工夫|植田秀幸のこだわり
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
今回は、熊本県玉名市で無農薬・無肥料の自然栽培米を作る植田秀幸さんに、夏場でも美味しいお米を届けるためのこだわりを伺いました。
一般に夏場になるとお米の食味は変化してきます。
食味が落ちるわけではございませんが、新米時の鮮度はなくなってきます。
そこで植田さんは、一年を通して鮮度の良い自然栽培米を届けるために、なんと、籾摺りを11月と5月の2回に分けています。
籾摺りを2回に分けて行う農家さんは滅多にいません。非常に手間がかかる作業だからです。
植田さんが、わざわざ籾摺りを2回に分けた経緯や理由を伺いました。
目次
美味しいお米とは!?
「美味しいお米に欠かせない要素は何でしょうか?」
おそらく多くの人は「炊きあがりのツヤ・甘味・粘り」などを挙げるでしょう。
しかし、これらとは異なる美味しさの基準があります。
それは「新米であるかどうか」
お客様の中には、収穫後1年くらい経った方が、お米の味が落ち着いて好きという人もいますが、一般には多くの人が新米を好まれています。
新米には、新米の良さがあり、口に含んだ時の香りなど初々しさがありますよね。
植田さんは、夏場もなるべく美味しいお米をお届けしようと決め、毎年5月にしている作業があります。
夏場に美味しいお米を届ける秘訣とは
植田さんは、なんと5月にも「籾摺り」をしています。
上の写真は5月の植田さんの籾摺り風景です。
籾摺りとは、籾殻を除いて玄米にする作業のことをいい、通常籾摺りは、収穫後10月末の1回のみ行います。しかし、植田さんは、この籾摺りを5月にもご家族で半日をかけて行っているのです。
私はよくこの手間のかかる作業をされるなと感心して伺いました。
井田「なぜ籾摺りを2回に分けようと思われたのですか?」
植田「10年ほど前に、 籾で残していたお米を、夏頃に籾摺りをして食べたら新米みたいに美味しかったので籾摺りをしていかないとなと」
植田さんは、籾で残していたお米は、 玄米で保管して置いたお米よりも美味しいことに氣付いたそうです。
それ以来、美味しいお米を届けるために5月に籾摺りをすると決められたと言います。
籾摺りを2回に分けるメリット
籾摺りを2回に分けることは、非常に手間がかかります。
しかし植田さんは、 この方法が最もお米の鮮度を保つ方法で、 夏以降も美味しいお米を届けることができると考えています。
籾摺りを5月に行う最大のメリットは、酸化を最大限防げることです。
米粒が籾殻に包まれていることで酸化されにくく、さらに水分量も保たれるため、鮮度が落ちにくいのです。
籾摺りを2回に分ける理由とは
まとめ
私も2回目の籾摺り後のお米を7分搗きにして土鍋で炊いて美味しく食べさせて頂きました^^
自然栽培米農家さんとお話していると素敵な価値観をお持ちだなぁと感心する方が多いです。
効率性を重視する世の中で、2回に籾摺りを分ける方はまぁ少ないでしょう。
ご自分が夏場に籾摺りをして食べてみたら美味しかった・・・。これを知ってしまった以上、毎年、5月に籾摺りを続けているというのは、植田さんらしいです^^
自然栽培米農家さんは、田んぼに棲む生物にも氣を配っていますが、お米を食べてくれる方にも氣を配っているのが分かりますね。
「いつでも新鮮なお米を食べてほしい」という植田さんの想いが詰まった自然栽培米をご賞味頂ければと思います。
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