自然栽培米で米粉を作るには訳がある|知られざる米粉のパワーと活用術もご紹介

更新日:2022年4月1日 公開日:2021年6月26日

川﨑さんと製粉機こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田です。

熊本県天草市の自然栽培米農家川﨑眞志男さんは、自分で作った自然栽培米から米粉を作っています。

米粉は近年「体に良い」という理由で注目されている素材です。スーパーやコンビニなどでも、米粉を原材料にしたパンやスイーツをなど見かけるようになりました。小麦粉が体質に合わないという人々の間でも、人気が高まっていますね。

今回は、無農薬・無肥料の自然栽培米のみを原材料にして米粉を作っている川﨑さんに一般の米粉と違うポイントや、なぜ米粉を作ろうと思ったのか、ご本人にインタビューしました。

体に良い理由や活用術も合わせて紹介しますので、健康的な食生活を送りたいという人や米粉の活用方法をもっと知りたいという人は、是非参考にしてみてください。

動画【川﨑眞志男が自然栽培米で米粉を作る理由 】

川﨑さんが米粉を作ろうと思ったきっかけ

川﨑眞志男の米粉製粉中

天草の米作において、全体の9割を占めている早期米コシヒカリ。天草で代々続く米農家に生まれた川崎さんは、この天草で早期米コシヒカリを広めたいわば立役者であり、コシヒカリの導入農家として今日まで栽培に取り組んできました。

川崎さんが無農薬・無肥料の自然栽培米作りを始めたのは、2006年のときです。「食べた人が元気になれる生命力の高いお米を作るには、自然栽培しかない」と確信し、奥さんと二人三脚で取り組んできました。現在では12町もの田んぼで自然栽培米を栽培しています。

川﨑さんが米粉を作ろうと思ったのは、自身の自然栽培米を召し上がったお客様から「子どもには、自然栽培米からできた米粉でお菓子を作ってあげたい」という声が寄せられたことがきっかけです。

製粉を他の工場に依頼することもできますが、川崎さんはより安全性を追求するため自ら製粉所を作り、そこに自然栽培米専用の製粉機を導入して米粉を作ることにしました。

川﨑さんの米粉は一般の米粉とここが違う!

川﨑さんの米粉製粉機

川﨑さんの米粉は、原材料や製粉にこだわっているので一般のものとは異なる点が以下あります。

原材料は自然栽培米100%

川﨑さんの米粉は、自然栽培米を100%原材料にしています。川崎さんの自然栽培米は無農薬・無肥料・自家採種のため、川﨑さんオリジナルのお米となっています。しっかりと歯ごたえのある粒感で、粘りは控え目。胃に負担が少なく、食べやすいと評判です。

川崎さんの米粉は、川﨑さん独自の自然栽培米をそのまま製粉しており、ご飯とは異なった形で美味しさを味わうことができます。

品質を保つために低温で製粉

一般的に現在では、多くの場合機械を使って製粉します。製粉時に機械が高温になると、米粉の品質が低下する恐れがありますが、川﨑さんの製粉機は製粉時に冷たい水が循環する仕組みのため、高温にならずに製粉ができます。自然栽培米の新鮮さを保ったまま製粉することができるのです。

要望に応え製粉の度合いを変えている

川﨑さんはお客様の要望に応え、米粉の度合いを変えており、現在は、30μm前後の粒子で製粉しております。

「自然栽培米の細胞を壊すことなく、使い勝手の良い良い米粉を作る」ために今後も粒子については、自分自身でお菓子作りや料理に使用しながら試行錯誤し、ベストな粒子の大きさを追求してゆきます。

米粉が注目されている理由

川﨑眞志男の米粉「体に良い」とか「小麦粉よりもヘルシー」とよく言われている米粉ですが、具体的にどのような点においてそう言えるのでしょうか。米粉のメリットについてまとめました。

グルテンフリーである

グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質のことで、粘り気があり、モチモチした食感やコシを生む成分です。パンやお菓子、麺の旨味や歯ごたえはグルテンによって生まれているんですね。

しかし、グルテンを体内で上手く消化できない「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」の人は、小麦粉からできた食べ物を食べることができません。米粉はグルテンフリーなので、小麦粉が体質に合わないという人でも、安心して活用できる素材なのです。

油の吸収率が低い

米粉は小麦粉に比べて、油の吸収率が低いというデータがあります。よってカロリーも低くなるので、小麦粉に比べるとその分ヘルシーになると言えます。
(参考:農林水産省 https://www.maff.go.jp/kanto/syo_an/seikatsu/tenji/pdf/2802_2_p3.pdf)

小麦よりもアミノ酸スコアが高い

アミノ酸スコアとは、私たちの体に必要な「必須アミノ酸(9種)」が、どれほどバランスよく含まれているか数字で表したもの。バランスよく含まれるほど数値は高くなり、バランスが悪ければ低くなります。例えば肉類は100、うどんや食パンは40です。

小麦の必須アミノ酸スコアが41なのに対し、米粉は65という数値です。米粉は小麦よりも必須アミノ酸がバランスよく含まれているんですね。

米粉の活用術はこんなにも!

米粉のシュークリーム

よく知られている米粉の用途には、団子やせんべいなど和菓子が挙げられます。しかし米粉はこれ以外にも、幅広く活用することができます。

最近では、米粉を使ったレシピもたくさん発案されています。昔は祭事などでよく使われていた米粉ですが、今では身近な料理に広く使われているんですね。

洋菓子作りや普段の料理に

米粉は、小麦粉(薄力粉)の代わりとして使うことができます。洋菓子の材料にもなります。ケーキやクッキー、ドーナツ、マカロンなどのお菓子作りに活用できます。

また、普段の料理にも使うことができます。お好み焼きやたこ焼きのほか、うどんなどの麺類にも活用できます。小麦粉とはまた違った歯ごたえや味わいがあり、リピートする人も多いです。

冷めてもサクサクの天ぷら粉になる

米粉は、揚げ物の衣にも使うことができます。特に天ぷらの衣にするとカリッと揚がり、冷めてもべちゃっとなりにくいという特徴があります。

先述した通り、米粉は油の吸収率が低いので、小麦粉の衣よりもヘルシーになります。卵を混ぜる小麦粉の衣と違い、米粉の衣は米粉と水だけで作れるので、この点においてもよりヘルシーだと言えます。

まとめ

自然栽培米農家川﨑親子

健康食ブームの波に乗り、米粉を使ったパンやお菓子などが注目されています。しかし一時は、米粉製品の一部に小麦粉が使用されていたことを表示せず消費者に提供していたことがあり、食べた人が小麦粉アレルギーを起こしたという事例が相次ぎました。(参考:消費者庁https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/pdf/syokuhin1549.pdf)

川﨑さんの米粉は無農薬・無肥料の自然栽培米のみを原料にしているので、安心安全であることはもちろん、自家採種により、自然の強い生命力が詰まった米粉に仕上がっています。

自然栽培の米粉で、より健康的にお米を楽しむ幅を広げて頂ければ幸いです。

⇒ 自然栽培米で作った米粉はこちら

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