自然栽培小麦粉チクゴイズミ(中力粉)の特徴と活用例
こんにちは!自然栽培専門店ナチュラルスタイルの井田です。
戦後に小麦粉料理が普及しだし、現代では、小麦粉は食生活には欠かせない食材となりました。しかし日本は小麦の自給率が12%程度と低く、大部分をアメリカやカナダからの輸入に頼っているのが現状です。
国産小麦といっても、現状は農薬や肥料を使用する慣行栽培小麦がほとんどの中、私どもは、無農薬・無肥料の自然栽培小麦粉をお届けしております。
小麦粉の種類は、たんぱく質含量によって下記に分類されています。
薄力粉:6~9%:お菓子用、揚げ物用
中力粉:8.5~12.0%:麺用、クッキー、ドーナツ
強力粉:11.5%~13.5%:パン用、ピザ生地
今回は、中力粉の小麦粉に関してその特性や利用方法などをお伝えいたします。
安心安全の小麦粉料理をご家庭で楽しみたい方は、ぜひ参考にされて下さい。
目次
中力粉チクゴイズミとは
チクゴイズミは、1994年に九州沖縄農業研究センターで生まれた品種です。
熊本県内での栽培面積は、下記の通りとなっています。
1位:シロガネコムギ(薄力-中力)
2位:ミナミノカオリ(強力)
3位:チクゴイズミ(中力)
チクゴイズミは、タンパク質含量が9.5%-10.5%程度(施肥量により異なる)で中力粉に分類される小麦です。
国産小麦の主な用途は、日本麺(うどん、そうめん等)ですが、この中力粉は主に日本麺で使用されています。
(参考:日本の麦-拡大し続ける市場の徹底分析 p.4, P12
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/191023_01.pdf)
(参考:農研機構「国産小麦の品質特性と今後の方向性」p.16 https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/191023_02.pdf)
自然栽培歴20年以上の経験を持つ冨田の中力粉
一般的に現代の小麦栽培には、肥料が欠かせません。無肥料だと収量が1/3にまで減ってしまうと言われています。
よって国産小麦においても、ほとんどが農薬・肥料を使用して作られています。肥料を使わずに育てることは至難の業。肥料を使わずに小麦を育てる農家はほとんどいません。
しかし、熊本県七城町の自然栽培農家、冨田親由(とみた・かずよし)さんは、肥料を一切使わずに、チクゴイズミという小麦を作っています。
無農薬・無肥料・自家採種のチクゴイズミ
冨田さんは農薬だけでなく、肥料も一切使わず、さら自家採種で取った種からチクゴイズミを作られています。
冨田さんが何よりも重要としているのは、量よりも質です。より安心安全の小麦を作るために、何年もかけて不純物の含まない土作りを続けてきました。
実は、小麦粉のたんぱく質含量は、肥料の量によって調整できます。
冨田さんが作っている小麦粉は、無肥料のため、品種は中力粉のチクゴイズミですが、余分な窒素分は含まれておりません。本来のチクゴイズミそのままの特性を持った小麦粉です。
自然栽培チクゴイズミは、麺類や焼き菓子等にご活用下さいませ。
中力粉の活用例をご紹介
中力粉であるチクゴイズミは、どんな料理やお菓子に合うのでしょうか。ここでは、チクゴイズミに適した用途を実例と共に紹介します。ご家庭でも楽しく作ることができるメニューばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
お料理に活用(お好み焼きなど)
中力粉は適度にグルテンを含んでいるので、ふんわりしていながらも、弾力のある食感を生みます。お好み焼きやたこ焼きの生地などにも使用できます。
冨田さんの所でご馳走になった紫芋餡をねり餅(自然栽培中力粉使用)に包んだ和菓子です。
その他には、中華まんの生地や麺類を作られる方にはうどん作りにも使用することが出来ます。
焼き菓子に活用
中力粉は、焼き菓子などにも幅広く使うことができます。スコーンやドーナツに使うと、食べ応えのある仕上がりになるほか、クッキーに使うと、サクサクした食感になります。
まとめ
小麦粉は、タンパク質含有量に応じて薄力粉・中力粉・強力粉の3つの種類に分かれています。
薄力粉:6~9%:お菓子用、揚げ物用
中力粉:8.5~12.0%:麺用、クッキー、ドーナツ
強力粉:11.5%~13.5%:パン用、ピザ生地
タンパク質含有量が多いとグルテンが多くなり、もっちりした食感が増します。グルテンが少ないほど薄力粉になり、多いほど強力粉になります。
強力粉と薄力粉の中間にある中力粉は、工夫次第でお料理やお菓子など幅広く活用できる小麦粉です。
安心の農産物を追求する冨田さんの自然栽培チクゴイズミをうどんなどの麺類をはじめ様々なご家庭のお料理・お菓子作りにお役立てください。
【自然栽培小麦粉チクゴイズミを使ったうどん】
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