稲は人の足音を聞いて育つのか?|冨田自然栽培米

更新日:2024年3月1日 公開日:2023年3月22日

冨田親由さんと自然栽培稲

こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

歴史的な米所、熊本県七城町で冨田さんご家族は無農薬・無肥料の自然栽培米作りを20年以上にわたり取り組んでいます。

冨田親由さん(上写真)は、息子の冨田和孝さんと共に熊本県の自然栽培普及をけん引してきた方です。

冨田さんの田んぼは不思議な現象に溢れており、大学から調査をしたいという依頼をよく受けます。今回は大学から「植栽密度と病害虫発生の関係」に関する調査の協力依頼を受けました。

しかし、今回の調査において、冨田さんは、全く別の事に大きな気付きを得たと言います。その大きな気付きを皆様と共有したいと思います。

冨田自然栽培米の水田には大学の調査が来る

冨田和孝さん大学生に説明

写真の赤い服を着た方が冨田和孝さんですが、冨田さんは親の代を含めて、自然栽培歴が20年以上もある熟練の自然栽培米農家です。

冨田さんの長年にわたる自然栽培米作りは農業に携わる人や団体にも注目され、苗床作業の際には地元の大学生が手伝いに来たり、有機農業の研究所が調査に来ることもあります。

今回、冨田さんは大学から「植栽密度と病害虫発生の関係」に関する調査の協力依頼を受けました。

しかし、冨田さんが今回の調査で学び得たことは、植栽密度と病害虫発生の関係ではなかったそうです。

冨田さんが、今回学んだ大きな気付きとは、昔から言い伝えられる「稲は人の足音を聞いて育つ」が、本当に起こっているのではないかということでした。

稲は本当に人の足音を聞いて育つのか?

冨田さんと田んぼ

昔から言い伝えらえる「稲は人の足音を聞いて育つため、足繁く田んぼに通うと良い」というのは、稲作の世界では有名な話です。

しかし、多くの人は思うでしょう「稲が足音を聞いて育つなんてありえない!」

農家さんが頻繁に田んぼに行き、稲を観察すれば、結果的に虫や病気の発生を早期に発見でき細やかな対応ができます。

もしくは、田んぼの中に入ることで土中のガス抜きができたり、根を一時的に切ることで逆に生育促進になったりと、物理的な効果が期待できます。

「稲は人の足音を聞いて育つ」とは、単なる比喩表現で、農家さんが頻繁に足を運ぶことで「結果的に細やかな対応ができて稲の成長が良くなる」ということが真相だろう。と思う人もおられるでしょう。

しかし、冨田さんは、今回「本当に稲が人の足音を聞き喜んでいるのかもしれない・・・」と思ったと言います。

収量としては、他の自然栽培田んぼでは平均6.8俵/反でしたが、その試験田では8.6俵/反と、なんと約1.3倍ほどあったそうです。慣行栽培(農薬・肥料使用)の平均収量は9俵/反なので、自然栽培米で8.6俵/反とは、非常に良い収量です。

近くの田んぼまでも生育が良かった!?

冨田さんの稲

今回この結果を聞いて、実は私が一番気になったことは、学生が入っていない周りの田んぼの生育がどうかです。

試験田は、人が入ることで細やかな対応や物理的効果に改善されるかもしれません。

では、学生が入っていない周りの田んぼはどうなのでしょうか?

なんと結果は、学生たちが入っていない近隣の田んぼの生育もなぜか良かったそうです。

その田んぼには、学生たちの声や雰囲気しか届いてないはずなのに、収穫量が良かったのです。

昔から稲は足音を聞いて育つといいますがこれは本当かもしれません。

稲は人の足音を聞く?

最後に:稲は人の足音を聞いているのか?

今回の冨田さんのお話は、私たちにとっても大きな学びとなりました。特に学生達が入っていない近隣の田んぼの生育が良かったことが大きな学びとなりました。

私たちナチュラルスタイルは、自然界全ての生物、植物、鉱物に意思があると考えています。稲たちも多くの人が訪れて喜んでくれたのではないかと思っています。

ナチュラルスタイルの農家さんの中には、田んぼに入る前には一礼をしたり、毎朝稲に声をかけて回ったりする農家さんもいます。

親から子へ愛情を注ぐように、稲たちもそのような農家さんの想いを受け取って育っているのでしょう。

非科学的と言われるかもしれませんが、私たちはこういう目に見えないものも大事にしたいと思っています。

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